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ぱぁん

2017

パフォーマンス

目隠しをした状態で赤いリボンを伝って歩いていくが、次第にリボンは地面に接していく。リボンを頼りに地面を這って進みながら、その途中に服の下にある赤い絵の具入りの水風船を割っていく。リボンの終わりにたどり着くと目隠しを取り、片方のヒールの靴を脱ぎ、その足にリボンを結びつけて、リボンを引きずりながら歩いていく。

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生物的な面と社会的な面から女性として生きるということを捉えようとしたパフォーマンス。

赤い絵具に月経というイメージを重ね、風船を割り終わることは年齢を経るにつれてそれに終わりが来ることを暗示する。女性としての生物的な「機能」にリミットがあることやそれに付随する社会的な役割、女性というイメージがもたらす生き苦しさを赤いリボンを伝い這って進む行為に込めた。女性の象徴であるヒールの片方を置いて、足に結んだリボンを引きずって歩いていく退場は、歳を重ね女性としての「機能」を失った後も変わらず女性として生きていくことの表現である。

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