嘉 春佳  |  HARUKA YOSHI

かつてはパン屋であったが現在は使われていない小さな建物の内部に、那珂湊で生活する人々から集めた古着を用いた作品を展示した。

私たちの今日にはこれまで生きてきた日々の時間や記憶が繋がっている。身にまとう衣服には、着ていた誰かの日々の痕跡が蓄積されている。那珂湊で集めた古着を用いて、この土地に生きる人々が毎日着実に積み重ねてきた時間や記憶、思いを舟の形に託し、これからの一瞬一瞬に生まれる新しい記憶へと続いていく様を表す。