嘉 春佳  |  HARUKA YOSHI

100着の古着から成る巨大な網のインスタレーション作品。

着ていた誰かの記憶や痕跡を内包する古着を用いて、漁師網をイメージした網を制作し、そこにあった時間や記憶を掬い上げるように吊るして展示した。

衣服は着る人々の特徴や世代を反映するものであり、古着を集める地域・時代によって、自然と異なる素材や色の組み合わせが生まれる。ある地域で集めた古着を解体し、結び合わせ、ひとつのコミュニティ全体としてのアイデンテティを浮かび上がらせる。