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時層を綴る
2023
古着 接着芯 釣糸 糸 針金
room size H320cm×W900cm×D720cm
中之条町を歩いていると、今は閉まっているお店や看板に昔の面影を感じたり、すれ違う小学生が元気に挨拶してくれたり、昔から今まで変わらずそばにあったであろう川や山が見えてきたり、連綿と続いてきた街の人々の生活を感じる。現在の中之条町の人々が暮らす市街地や集落も、町を流れる川や山の地形と共に定まってきたのだと思う。
中之条町で営まれてきた時間の層としての古着の山から、町の形が浮かび上がる作品を制作した。「綴る」という言葉に「物語や文章を書く」「糸などを通して複数のものを繋ぎ合わせる」という二つの意味があるように、町の人々が着ていた古着から切り取ったピースを縫い合わせて繋いだ。およそ3000のピースは、町の地図と航空写真を見比べながら実際の地図にリンクする配色に並べている。
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