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いつかみんなで集まる日のためのこたつ

2021

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《いつかみんなで集まる日のためのこたつ》の制作を考えたのは、2020年5月のことだった。

他者との接触を避けざるを得ない日々が続く中、複数人が一つの机を囲む団欒のイメージがあるこたつは、状況と対照的なものとして思い出された。

そんな中で考えたのは、リモートでのやりとりを通して古着を集め、人々が古着の形を借りて一つの机の周りに集まり、それがいつか実際に集まるための場所となることだった。

そこで、今はこたつに入って集まることはできないことを前提に制作し、いつか問題なく集まることが可能になった時にみんなで入ることができるものとして制作を行うことを決めた。

6月の終わりからSNSで古着の募集を行い、郵送で古着やその古着についてのメモを受け取り制作を行った。古着が集まり始めた7月から11月にかけて古着の提供者にオンラインで話を聞いた。

古着は、それを着ていた時期の生活やある出来事の記憶と結びつく。

過去の日常の象徴としての古着を縫い合わせ、その服を着ていた頃から今についての話を聴き、日常の変遷の記録を試みた。作品からはその音声が流れる。

 

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2021年1月29日(金)より、東京藝術大学卒業・修了作品展にて展示を行います。

 

2021年1月現在、こたつには入ることができない状態での展示となります。いつか再び入れるものとして展示を行う際には、こちらのページにてお知らせを行う予定です。

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